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一度は皆さん、「ご近所トラブル」の話を身近で聞いたことはあるのではないでしょうか。昔はベランダで布団を叩きながら大声で叫ぶ「騒音おばさん」等がいたりもしましたよね。近年は近隣トラブルから殺人事件にまで至ったというニュースも耳にします。
実際、私もあちこちの現場で住人の方にお話しを聞いている中で、隣近所との関係に悩んでいるというような話を何度も聞いたことがあります。
不動産会社では教えてもらえないような、実際住んでみてからのトラブルって意外と多いんだなあと感じます。
近隣トラブルと一言にいってもその原因は様々です。
ここでは当事務所にご相談いただくことも多い近隣トラブルのよくある原因を紹介します。
一番多く聞くトラブルで多いのが「騒音問題」です。
足音や子供の泣き声、人が集まってのどんちゃん騒ぎ等、理由は様々です。
荒々しい口調の人だったり、やたら干渉してくる人等、周りと馴染もうとしない住人はトラブルの元となりやすいです。
ごみの捨て方のマナーがなっていないために、トラブルに発展するケースがあります。
各地域で決められた捨て方をせず、粗大ごみをそのまま置いていってしまうケースや、ごみの分別をしないまま袋にまとめて処分するなど、様々です。
家を清潔に保っていないために、異臭や悪臭を放つ家もあるといいます。
多いのはゴミを捨てきれずに悪臭が漂ってしまうことや、動物を何匹も庭先で飼っていて臭いがするという場合もあります。
また、これは私が過去に住んでいたアパートでの話ですが、、
親しくしていた住人がタバコ嫌いだったのですが、下の階の住人がベランダで喫煙していたために、タバコの煙が上の階に上がってきてその煙が通気口から自宅内に入ってきてしまい、体調にも影響を及ぼしてしまったということがあったそうです。
共有スペースに自転車や子供のおもちゃ等、複数の世帯で使う空間に特定の世帯が物置として利用してしまうことがあります。
ペットの鳴き声、近隣での散歩時の尿や糞の処理など、ペットに関するトラブルも多いです。
近隣トラブルに巻き込まれた際、「どこに相談すれば良いのかわからない」なんて方も多いのではないでしょうか?
いざというときのためにも事前に対処法を知っておくことが大事です。
賃貸で暮らしている場合、まずは管理会社や管理人へ相談するのがいいでしょう。
直接相手の自宅を訪ねることはさらに大きなトラブルへ発展してしまう恐れもあります。
管理会社等へ問い合わせするメリットは、自分の身元を明らかにしないで伝えてもらうことが可能なため、相手から自分を特定されないという利点があります。
警察や弁護士に相談することで、近隣トラブル改善のためのアドバイスをもらえる可能性があります。
ただし、弁護士は費用が発生してしまうおそれがあるため、事前に警察等に相談した上で相談してみると良いかもしれませんね。警察は民事事件への介入はしませんが、伝え方次第で動いてくれる可能性もあるので、いかに証拠を用意しておくかも大事です。
例えばテレビ等でよく放送される「ゴミ屋敷」等は市役所へ連絡がいき、担当者が現地調査を行ったり、ゴミの撤去を行うことがあります。
また、自治会の会長等に相談することで、良い方法を提案してくれることも考えられます。
近隣トラブルはあってからではどうにもならない場合も存在するため、事前に対策しておくことがとても重要です。
未然に近隣トラブルを避けるためには、「先に近隣住人を知っておく」ことが大事です。
後から引っ越してこられた場合には未然に防ぐことは不可能ですが、先に調べて、どういう性質の住人がいるかを把握しておくことで、そこに住んで問題がなさそうかを考えることができます!
また、現在住んでいる人について情報を得る中で、「住んでみて分かるリアルな環境」を知ることも出来たりします。
例えば、細い静かな通りにある家だと思ったら、実際は通学路になっていて子供の声がよく聞こえる場所だったり、大通りなので夜でも人がいて安心だと思ったら、反面、車の通りが多く、度々近くで事故が起きる場所だった
というような、住んでいるからこそわかる話が聞かれることがあります。
家を購入するというのは、人生でも早々ない大きな買い物です。また、マイホームでなくとも、新たに賃貸で暮らす家でもトラブルが起きた場合に住心地が悪くなってしまいます。
以上の通り、隣人調査がいかに大事かを分かっていただけたかと思います。
先に住人や立地を知ることで、後々のトラブルを防ぐことに繋がり、快適な生活への一歩となるかと思います。
住みやすい、居心地のいい住まいを手に入れるためにも、是非一度、隣人調査をためしてみてはいかがでしょうか。
お気軽にご相談ください😊